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ボード職人 Kennyさん:感性ビンビンにやられちゃうよね!僕はよく「1分でも海で目をつぶって波音を聴いてごらん、すごく素敵なサウンドだぜ」って言うんだよ。その時間を持てるかどうかなんだよね、結局。住んでいるだけで意識しなくても五感が研ぎ澄まされるってすごい環境だよね。
昔は都内から一宮まで車で8時間かかっていたんだ。そうしたら1分でも長く波乗りしようと粘るよ。今はアクセスが良くなった分、パッと来てパッと帰ってしまう。できれば民宿なんかで一泊して、地元の定食屋やカフェでゆっくりご飯を食べたり、そういう場所でローカルの情報をもらったりして、一宮ならではのリズム、空気感をのんびり楽しんでいってほしいね。
子供たちが、ずっと住みたいと思える町にできるかどうか。
ボード職人 Kennyさん:これからの一宮町への要望とか町づくりということで言えば、今は飲食店やサーフショップも増えてきたけど、もっと整備されて観光客が留まる仕組みができていくといいね。昔は夕方5時以降どこの店も閉まるようなカントリーだったから、その時代に比べれば遥かによくなったけど(笑)
イラストレーターKeiさん:まさに、留まる仕組みがほしいですよね。一宮には特急が停まる「上総一ノ宮駅」がありますし、車での交通の便もよいので、もっと都心から人を呼び寄せられるポテンシャルがあると思います。駅すぐそばには玉前神社もありますから、一宮の町側から海岸側までぐるっと周遊できる環境がもっと整っていくといいんじゃないでしょうか。チェーン店を使うのではなく、私のように地元のお店に入ることで地元の人とのコミュニケーションも生まれますし、そこで地域の良さがまたわかりますから。
ボード職人 Kennyさん:“自分の店だけ儲かればいい”っていう考えではなくて、人がもっと回遊するように、町全体で店を紹介しあうような懐の深さがさらにあるといいよね。ビジターの人たちにこの町の魅力を少しでも多く体感してもらうのが大事。それによって町全体が盛り上がり、結果的に自分の店にも色々返ってくるんだからさ。
和菓子角八 薦田さん:そうですよね、商店街にも隠れた名店はあるんですよ!そんな口コミで海側の方が町側の商店街まで来てくれると嬉しいです。今は商店街も飲食店が増えてきましたが、これからさらにユニークな店ができ、地元の人と移住者や観光客が交わる場所が増えるといいですね。
サボテンミサイルYASUさん:町に対する意見というよりも印象ですが、僕は移住してから起業しましたが、地元の人から冷めた目で見られることなく、すんなり受け入れてもらえました。今まで移住してきた方々が地元の方々とよくコミュニケーションされた土台があるからだと思いますが、移住者にとっては暮らしやすい地域だと思います。町役場に移住定住促進の窓口があったり、移住者向け不動産屋がたくさんあったりするのもいいですよね。
ボード職人 Kennyさん:近年、移住者がすごく増えているけど、これを一過性のものにしちゃいけない。一番大事なのは、その移住者の子供たちが、ずっと住みたいと思える町にできるかどうかだと思うんだよ。子供たちが成長したときに、「一宮町から出なくていいじゃん!」って思える魅力的な町を目指していけると素晴らしいですね。