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〜オリンピックブームに留まらない一宮町の魅力を広げていきたい〜
Elias Garden 清水さん:僕は34年前から一宮でサーフィンをしていましたが、初めは東京で仕事をしていましたし、その後は下田で10年ほど建築仕事をしていました。下田時代は忙し過ぎてサーフィンをする暇も無いほどで、体重も90キロくらいありました。
Open A 馬場さん:えぇ〜!雰囲気的に今の倍じゃない!?想像つかないな!
Elias Garden 清水さん:そうなんです、もう体も重くて動かなくって。それを昔からの知り合いだった一宮のレストラン「Sea Song」のオーナーが見兼ねて「板を一枚あげるからサーフィンやりなよ」と。そんなきっかけや、下田の仕事を辞めるタイミングもあり、一宮に来て「Sea Song」で調理の仕事をすることになったんです。
建築集団海賊 高柳さん:随分と違う分野の仕事になりましたね!
Elias Garden 清水さん:そうですね、調理を覚えながら14年ほど働きました。そこは調理場が奥まっていて客席と離れていたので、お客さんとコミュニケーションを取ることが難しかったのですが、今は姉妹店の一棟貸しコテージ&カフェ「Elias Garden」を任されることになり、ここではオープンにお客さんとお話しできるのが楽しいですね。一宮のお薦めスポットをどんどん紹介していきたいと思っているところです。
Open A 馬場さん:コテージに泊まるお客さんなんかは地元情報を教えて欲しいですよね。
Elias Garden 清水さん:そうなんです!一宮は東京から電車でわずか1時間の距離感で、海あり山あり川ありの自然環境はなかなか無いですよね。2020年東京オリンピックのサーフィン競技が一宮町で開催されることが決まって注目されていますが、オリンピックブームに留まらない一宮町の魅力を広げていきたいなと。今がとても大事な時期だと思います。
nD 宮本さん:僕は初めサーフィンさえ出来ればよいと思って一宮に越してきましたが、先日サーファーじゃない友人が遊びに来てくれた時に、まず景色を見て「こんなところに住みたい!」と言ってくれました。オリンピックやサーフィンだけじゃない部分もセットにして町の魅力をPRしていくのが良いのかなと。サーファーとそうじゃない人との両方が繋がれると、もっと面白いことが起きそうだなと感じています。
Open A 馬場さん:海沿いだけじゃなく街中にも住んだり働いたりする人が増えたら面白いよね。空き家を移住者や若い人にどんどん貸して活性化したらいいよね。商店街に今までと違うタイプのお店が増えてもいいだろうしね。
〜「SUZUMINE」(シェアオフィス)のような交流の場ができて嬉しいですね 〜
建築集団海賊 高柳さん:移住者には地域の人と関わりを持ってもらいたいですね。移住組だけでコミュニティが出来上がるより、地元の商店を使ったりして交わってもらいたいですね。だから街中に住んで地元の人と仲良くなるというのは新しい展開になりそうで面白いと思います。
nD 宮本さん:すぐに溶け込むというのはなかなか大変で、僕もまだそんなにご近所さんと繋がれていないのが現状です。そういう意味では新しくオープンした「SUZUMINE」(シェアオフィス)のような交流の場ができて嬉しいですね。
Open A 馬場さん:コミュニケーションができる場作りは大切だよね。今年「一宮リアライズ」という、一宮町全体を盛り上げていくための会社を一宮町と共同出資というかたちで立ち上げ、まずは商店街に「SUZUMINE」という町のステーション的役割をはたすシェアオフィス、シェア空間を作りました。
「SUZUMINE」はSUZUKIさんちと隣のMINESHIMAさんちを二軒合わせてリノベーションをしました。しかも建物部分を一部取り壊す「減築」という新しいスタイルで、風通しの良い開放的なテラスを作って、減築することで建物の価値があがるという初めてのリノベーションを経験しました。
建築集団海賊 高柳さん:SUZUKIとMINESHIMAで「SUZUMINE」か! 名前を残して町の記憶を残すということも大事ですね。
Open A 馬場さん:貸主も喜んでくれましたよ。 今はシェアオフィス(ダイニング・シャワー・仮眠室・洗濯機・サーフボード置き場有り)とチャレンジショップが稼働しています。これからは会話が生まれるような飲食店が入ってくれたらいいなと思っていて「東京R不動産」で募集を開始しました。オープンしたての場所ですが、新しい働き方を模索している人や会社にはうってつけの場所だと思います。