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子供服ブランド 星野さん:一宮町は、神社を軸にした昔からの文化のうえに、サーフィンの文化が根付いてきて、若い人たちが集まるポテンシャルのある町ですよね。そういったコーヒー文化とか、まだまだ面白い発見がある町だと思うので、もう少し全体的に頑張ってほしいというか、頑張りたいなという気持ちがあります。
sea side page西田さん:まさに、僕も実は、ゆくゆくは町の仕事というか、町を盛り上げる何かをしたいと思っていたんです。ただ僕は考え方として、何かをやろうって手を繋ぐのであれば、それぞれの個々がそれぞれの魅力であったり、力であったり、何かハッキリしたものがないのに手を繋ぐというのが大嫌いなんです。で、こっちに来て10年経って、ようやく僕自身もそこの部分に対して少なからず自信が持てるようになったので、町に何かをしたいという思いで、小学校の卒業アルバムを始めたんです。なので、僕はこれを大事に育てていきたいと思っています。
赤七屋 金田さん:私も、まったく同じような話を妻としていて、いわゆるトップダウンで「町おこしだ!」と言って無気力なまま皆の手を繋がせるのは、本当に意味がないと思うんです。強烈な個性を持った人がいる町ですが、お互いを知らない、話さないと分からないという状態だったこれまでから、少しずつ有機的に繋がりだすのがここ数年で起きてくると感じています。結局、感度の高い人や個性ある人が育ったり移住してきたりするのは、自分たちが頑張るボトムアップの世界でしかなくて、そこに行政のトップダウンを合わせていくのが一宮町のこれからのフェーズなんだろうなって。
長生郡一宮町は、ストレスフリーで長生きの町!
飯野ママ:皆さんの思い、本当に素晴らしいわね。自然がキレイで、野菜や果実、魚介類も美味しく豊富、東京からも近い。目の前には広大な海がある。そして、こんなに素敵な人たちがいる。本当に魅力的な町じゃないですか。
sea side page西田さん:「海がある」という絶対的な特権をもっと利用したらいいと思うのに、今一歩やりきれていない気もしますね。
飯野ママ:それでも、波乗り道路沿いの道をお花で飾るなど、きれいにして観光客を迎えようという気持ちが感じられるので、一宮は素敵だと思いますよ。あのお花が咲いている通りは本当に気持ちがいいですから。
sea side page西田さん:シルバー会の人たちがお花を飾っている場所もあるそうですよ。一宮のお年寄りは元気がいいんです!うちの両親もこちらに呼んで近くのマンションに住んでもらっていますが、毎日エンジョイして元気ですよ。全国的にみても医療費が掛かっていないなんて話を聞くくらいです。
赤七屋 金田さん:うちのお店の満席時、お客様の平均年齢が90歳を超えている時もありますよ(笑)95歳の方が「ちょっと若いの連れてきたよ」って言って92歳の友人を連れていらっしゃるとか(笑)元気ですよ〜!
飯野ママ:だって「長生郡一宮町」ですもの!ストレスフリーで長生きの町ですよ。1200年の歴史のある玉前神社もあるし、歴史的にもこの辺りは文化のある由緒正しい土地だと思いますよ。
赤七屋 金田さん:玉前神社には日本全国から方位取りやお水取りのために参拝にたくさんいらして、境内が溢れるほどになる時期があります。そんな参拝客や観光客にも何か町として対応できたらいいですよね。私の店も、こういった小さな飲食店なので、アートギャラリーみたいに貸し出すこともできますが、私たちは、老人から子供まで集まるようなコミュニティスペースとして活用していきたいと考えてるんです。コミュニティFMを作りたいとか、子供も大人も集まれる落語会とか、学童保育の代わりになるような寺子屋的なものとか。
過疎化ではない地域なので、子育て支援に力を入れてもらえたら
飯野ママ:子供といえば、ここには海辺に遊具がないですね。海外では砂浜に遊具があって子供達が過ごせる憩いの場があります。一宮にもそういう場が作られるといいですよね。「海は危ない」と子供を遠ざけるのではなく、海での安全な遊び方を教えるということも必要ですね。
子供服ブランド 星野さん:私の息子は残念ながらサーフィンはやりたくないと言っていて、インサイドでぱしゃぱしゃ遊んでいるのが好きなようです(笑)夏場になると同級生が誰かしら海にいて一緒に遊べるので、そんな環境を活かした町づくりが進むと素敵ですよね。私自身は、保育園の放課後にママ友同士で子供達を見守りながら、交代で海に入ってサーフィンをしています。そういった、海が育むママコミュニティもこの町の魅力だと思います。
sea side page西田さん:一宮の子供は元気が良くて、挨拶がしっかりできるんです。気持ちいいですよ。それから学区が広いので片道一時間以上歩いて登下校している子も多いので、足腰が強いようですね。真夏の炎天下、日陰のない一本道を登下校しているのを見ると、できればアーケードや途中に東屋を設けてあげたい気持ちになりますね。
子供服ブランド 星野さん:環境整備といえば、病院の数や習い事の教室など、もうちょっと選択肢が増えたら嬉しいですね。移住者や子供が増えているのに、その受け入れ先が足りていない印象です。実際、来年うちの子は一宮小学校にあがるのですが、生徒数が多くてひとクラス増えるかもしれないくらいです。私たち大人たちも頑張らないといけない部分はもちろんありますが、過疎化ではない地域なので、行政が、子育て支援にさらに力を入れてもらえたら嬉しいです。
sea side page西田さん:僕は一宮小学校の卒業アルバム制作を担当していることから、様々な行事や修学旅行同行など学校や子どもたちと接する機会が多いのですが、やっぱり一宮小学校は他の地域に比べて断然児童数が多い小学校です。一宮は1〜5歳の人口比率が高いという特徴もあるので、その環境整備は積極的に取り組んでほしいですよね。