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「個性的な人と人とが有機的に繋がることで変わる町づくり」
〜 ニア東京の自然暮らしを選んだ人たちが語る、これからの一宮町 〜

一宮町は、上総一ノ宮駅から東京駅まで特急わかしおで60分、車でも都内まで約1時間半と、
その交通の便の良さが移住者にもサーファーにも支持されています。今回はそんな「東京にほど近い田舎」に
移住された4組の方々に、これからの一宮町について語っていただきました。

赤七屋金田さん

赤七屋 金田さん:はじめまして。6年前に東京から妻の実家がある白子町(一宮町から車で約15分)に移住してきたのですが、玉前神社の目の前にあるこの古民家を借りることになり、3年前から「上総一ノ宮 こおり 赤七屋」という自家製シロップのかき氷を一年中提供するお店をやっています。年々、一宮町の魅力が分かってきたと言いますか、外から来た者だから分かる良さみたいなものを感じています。

子供服ブランド星野さん

子供服ブランド 星野さん:こんにちは、8年前に一宮へ移住して、プロロングボーダーの夫と6歳の息子と暮らしています。生まれはアメリカで5歳の時に東京へ来てからはずっと東京育ちでした。サーフィンがきっかけで夫と出会い、それまで東京で子供服ブランド「LE Cou Cou」のオーナー兼デザイナーとして子供服販売をしていたのですが、息子の妊娠を機に東京のお店を閉め、自宅アトリエに拠点を移して活動中です。

Sea Side Page 西田さん

sea side page西田さん:生まれは大阪ですが、東京でプレタポルテのパタンナーなどアパレル関係で働いていました。10年前に移住してからはこちらで「sea side page」というブランド名で帆布のカバンや生活雑貨、そして自身のブログの読者から「自分たちの結婚式の写真をとってほしい」という依頼があり、その撮影がきっかけで写真を仕事とするようになりました。今は七五三や家族写真など子供の写真が中心となっています。また僕も含めいろいろなジャンルのクリエーター4名で「なみわい」という会社を設立し、一宮小学校の卒業アルバムを担当しています。今日はよろしくお願いします。

飯野ママ

飯野ママ:皆さま、はじめまして。「飯野ママ」と呼ばれながら、73歳の今も個人でPRの仕事をしています。64歳までは広告代理店でとても忙しく働いていて、土日に何かリフレッシュしないと翌週働けないような状態でした。そんなときに、サーフィンをする娘に連れられて一宮に来たことが、この町と出会ったキッカケです。初めてきた時にちょうど稲穂が黄金色でとても美しかったのを鮮明に覚えています。18年前に隣町にマンションを購入して、1年のうち三分の一くらいはこちらで過ごしています。

赤七屋かきごおりの札 コーヒーを淹れる

東京と行き来するには交通の便が非常によい場所ですよね。

飯野ママ

飯野ママ:まだマンションのローンを払い終えていない働く70代なので(笑)東京にも住まいがありますが、車で1時間ちょっとですし、東京と行き来するには交通の便が非常によい場所ですよね。月に一度、こちらで小さなワークショップを開催しているのですが、都内から参加する人がほとんどで、上総一ノ宮駅まで皆さん電車で来られますね。

赤七屋金田さん

赤七屋 金田さん:交通の便は確かにいいですよね。出産子育てのために妻の実家がある白子町に帰ってきたのですが、最初の3年間は共働きで会社勤めをしていました。どちらの職場も千葉寄りの東京だったので、通勤は苦にはならなかったですね。

子供服ブランド星野さん

子供服ブランド 星野さん:私は独身時代からサーフィンで毎週のように一宮に通っていました。こちらで主人にサーフィンを習うようになったのをきっかけに結婚をして一宮に住むようになりました。当初は「特急わかしお」だと東京駅まで1時間で通えるので、都内へ通勤していたのですが、子供がお腹にいる頃に東京に通う生活をやめて、一宮の自宅でやれる範囲で仕事をするように変えました。

Sea Side Page 西田さん

sea side page西田さん:僕は海辺で暮らしたいと考えて探し始めた頃に「海辺で暮らす」という特集の雑誌に目が止まり、その時紹介されていたのがハワイと、なんとここ一宮だったんです。当初は湘南方面も視野に入れて探していましたが、東京からの距離はほぼ同じなのに、土地の価格は安いですし、渋滞もありませんし、そんなところが決め手で外房にしました。こちらに来てからサーフィンを始めてみたりと、海辺暮らしを満喫しています。

飯野ママ

飯野ママ:会社員時代の57歳から64歳までの間、毎週金曜日の夜に車でこちらにきて、土日をのんびり過ごして、日曜の夜に東京に戻る暮らしをしていました。景色も美しいし、食べ物も美味しいし、ここがあったから激務の会社員時代を乗り切れたように思います。主に車で行き来していますが電車も利用します。一宮駅前の月極駐車場がたったの2000円ですし、東京の自宅までちょうどドアtoドアで1時間ちょっと。本当に交通の便がよくて助かりますね。

一宮町は特に感度の高い方が住んでいるなという印象です。

赤七屋金田さん

赤七屋 金田さん:私たちはたまたまよい物件が一宮にあったので、ここでお店を構えていますが、人が集まる場作りをしたいと考えてこのお店を妻とオープンしました。外房の近隣市町村それぞれに個性がありますが、一宮町は特に感度の高い方が住んでいるなという印象です。快活で、パッションが豊かと言いますか。移住者が東京の文化を持ち込んでいるだけではなく、こちらで変換してまた違う文化を形成している感じですね。

飯野ママ

飯野ママ:この辺りには私のような広告代理店やマスコミ関係者、カメラマン、デザイナー、アーティスト、海外の方も、いろんな面白い方が実は多く住んでいらっしゃいますね。色んな出会いがある町だと思います。こんなに素敵なお店を営んでらっしゃる赤七屋さんとも、今日お会いできましたし、本当に面白い町なんですよ一宮は。

Sea Side Page 西田さん

sea side page西田さん:本当にいろんな人がいて面白い町ですよね。僕も移住当初は噂をされていたようなんですが(笑)、何をなりわいにして暮らしているのか謎で、不思議な魅力を放ってる方々が多いんです。

赤七屋金田さん

赤七屋 金田さん:サーフィンが有名ではありますが、一宮には実はコーヒーの優秀な焙煎士が多いんですよね。この地域に卸しているのはもちろんですが、都内のお店がわざわざ一宮の焙煎店からコーヒー豆を仕入れているくらい、実はコーヒーの町でもあったりします。うちのお店もその方々から買っていますが、この数年話題の清澄白河からも、プライベートで一宮に豆を買いに来る焙煎士さんもいらっしゃるほど、一宮には力のある焙煎士がいるんです。そうゆう独自の魅力がまだまだきっとあって、そこを伸ばしたり増やしていくことで、もっと素敵な町になっていけると思います。

西田さん 赤七屋店内の小物  対談風景
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