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サーフィンは町の資産。オリンピックを起爆剤に、その先も発展していけたら
議員サーファー鵜沢さん:最近はサーフタウンとして人を集めているけれど、実は町役場で「サーフィンは町の資産」という認識が高まったのはここ4、5年の話。東日本大震災以降、2ヶ月ほどサーフィンが自粛された時期があって、飲食店や宿泊施設、コンビニなどいろんな業態が大打撃を受けました。お陰様で、今では震災以前よりもサーファー人口も増えて、サーファーの移住先として注目されています。震災の影響以降、町全体で「サーフィンというものが一宮にとって大事なんだ」という認識が深まったんだよ。
Big Mama’s cafe平山さん:サーファーがいない一宮町なんて、今じゃ想像つかないよね。
主婦ボディボーダー長谷川さん:ここ10年で波乗り道路沿いは様変わりしてきましたよね。お店も人も増え続けています。震災で一時期は減りましたが、すぐに戻ってきたし、新しい家も建ち続けているし開発が進んでいる印象です。
最近はプロを目指す子供が増えていて、親がとても熱心なんです。こちらにアパートを借りて、お母さんと子供だけで住みながらサーフィンを一生懸命やって、週末にお父さんが東京から合流するようなご家族もいます。町には、サーファー移住者の多様なライフスタイルや観光客に合わせた町づくりをしていってほしいですね。
カメラマン小野さん:一宮の魅力はやはり「波」です。365日どこかしらのポイントでサーフィンができる贅沢な環境ですから、もっと人が集まるポテンシャルがあると思います。例えば、都内から通っている側からの意見ですが、駅から海へのアクセスが良くなれば、車を持っていない首都圏の人たちや女性も訪れやすいのではないでしょうか。今年から夏季限定でサーフボードも乗せられる無料シャトルバスが運行されたとのことですが、まだ周知されていないですよね。それからサーフポイントごとの駐車場も少ないので、オリンピックも見越して駐車環境を整備してもらえたら嬉しいですね。
議員サーファー鵜沢さん:オリンピックを起爆剤として町づくりや環境整備をして盛り上げられたらと思っています。そして、その盛り上がりをどうキープさせ、町を発展させていくかがやっぱり最重要。さっきも言ったけど、町の意識はいい方向に変わってきてる。オリンピックの誘致を見越して、サーフィンの世界大会を誘致して盛り上げようという話になった際、「QS6000かQS3000(6000よりも低いランク)どちらをやろうか」という議論になっても「6000でしょう!」という話がすぐに出る町役場ってすごいでしょ(笑)。これからも、サーフィンが大きなポイントになるのは間違いないわけで、引き続き、町一丸で推進していけるといいなと思います。
サーフィンと共に暮らす人々の対談、いかがでしたか?
海が間近にあるライフスタイルがイメージできたでしょうか。
サーファーじゃなくとも、まずはその足で一宮町の浜辺にどうぞ降り立ってみてください。
※この対談は、2016年11月に行われたものです
小野直樹さん
1990年生まれ、長崎出身、渋谷区在住。ELEVEN代表取締役。フォトグラファー、ドローンカメラマン。映像制作。
サーフ系ライフスタイル・キュレーションマガジン「CReAVE」編集長・運営。WEB制作。ビーチカルチャーイベント「WAVE」企画・運営。
【WEB】http://naoki-ono.jp / http://creave.net
鵜沢清永さん
一宮町在住。1975年生まれ、一宮町出身。一宮町町議会議員/サーフショップ「WREATHS SURF」経営。
妻と1歳の娘、母や祖母、妹家族などと4世代で暮らす。
【WEB】http://wreathssurf.com/ws/
長谷川糸恵さん
一宮町在住。1972年生まれ、千葉県松戸市出身。2人の子を持つ主婦ボディボーダー。パタゴニアサーフ千葉ストア勤務。
平山栄典さん
1972年生まれ、千葉県松戸出身、市川市在住。glad design株式会社 代表取締役。
28歳(16年前)のときにサーフチーム『BLISS surf』を結成し、現在は市川市にてサーフショップ『BLISS surf』を経営する。蔵前、行徳にてサーフショップとレストランを融合した店を展開。一宮のクラブハウス兼カフェ「Big Mama’s cafe」オーナー。
【WEB】http://glad-design.jp